住めば広島

東広島市に赴任してきた30代OLの日々。犬と二人暮らし。

留学じゃなかったんだよ~・・・

こっちに帰ってきて、よく「留学行ってたんでしょ?」って職場の人から言われます。

でも留学じゃなくて、赴任なんです・・・。言うほうからしたらどっちでもいーじゃんと思うのかもしれないけど、その違いを明確に意識して仕事していた私にとっては大違いなんです・・・。

 

留学だったらよかったのに、って赴任中に何度も思ってました。だって、できなくても学んでくれば良いんでしょ?現地で戦力にならなくてもいいんでしょ?そしたらあんなに辛い思いしなかったよ・・・。

 

私は勉強ではなく仕事をしにいったので、とにかくその場で役に立たなきゃいけないというプレッシャーがありました。英語の勉強だって、自分がペラペラになるためじゃなくて、とにかく会議の議事録が作れるようになるための練習でした。

職場のほうも研修生として受け入れているわけではないので、教えてくれる先生はいません。いるのは対等な同僚だけ。当然英語も仏語もペラペラで、専門分野の知識もあってバリバリやってる同僚と、対等に仕事をすることが求められます。まあもちろん同じレベルのことは私にはできなくて、足蹴にされたり申し訳なさで死にかけたりしながら、自分にできる仕事を探してひたすらやっていくしかなかったのですが。

もちろん自分の勉強になる仕事ではなく、地味でも周りの役に立てる仕事を。だって留学で来てるんじゃないんだもん。

 

ただその代わりもし留学だったら、帰国後に活かせる知識やスキルを持ちかえらなければならないというプレッシャーはあると思います。

2年間の留学期間中にきっと英語もペラペラにならなきゃいけないだろうし、専門知識も身につけて、その分野の欧州の動向にはかなり詳しくなってなきゃいけないだろうし。私の場合は現地で少しでも役に立つことを優先していた代わり、帰ってからそれを活かさねばならないというプレッシャーからは解放されていました。解放されていたつもりでした。

 

もちろん留学じゃなくても、その場所で学べるものは学んで吸収していくべきだとは思います。でもそれはスイスだから特別そうなんじゃなくて、日本の職場でもそうでしょ?そういう意味での学びは、私だってさせてもらったと思ってます。論文だって書きました。その範囲で、帰国後に役に立てることがあればいいなとは思います。海外赴任の機会が与えられたことには感謝しているので。

というか、お願いだからそれで勘弁して、って感じです。半泣きです。英語ペラペラじゃなくても許してください。国際組織の経営を学んでなくても許してください、議事録ならたくさん作りましたから…。

現地では「留学じゃなくて仕事で来てるんだから今役に立たなきゃ」っていう方向で頑張ってきたのに、帰ってきたら「留学してきたんだって?これから頑張ってね~!」じゃ話が違うじゃないか、って思うわけです。

 

同時にこのいらつきが、後ろめたさ・申し訳なさの裏返しであることは自分でもわかってます。だって私の能力が高ければ、2年間で語学も専門知識も身につけ、現地でバリバリ役に立つとともに帰国後も役に立つ知見を身につけることだってできたわけですから。努力が足りなかったとは思っていませんが、能力が低くて申し訳ないとは思います。期待に添えなくて申し訳ないのはどこにいても同じ。

 

・・・という感じでだれかの何気ない一言に落ち込んだりもするのですが、「まあしゃーないか、できないもんはできないんだから、やれることやってくしか」と開き直ることもジュネーブで身に付けたスキルの一つなのでした。